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「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」
お茶の水に行き、レコードを探しに行って来た。
無論、バッハのゴルドベルク変奏曲、グールドの55年盤。
ピアニストのグールドをご存知の方は、グールドの変人、奇人さ、
そして、天才ぶりをご存知でしょう。
彼は、このアルバムのレコーディングで「歌う」。
ピアノの旋律のなかに、グールドの歌声が混じる。

この55年盤は当時、飛んでもない評判になり、
大変な騒ぎになったらしい。
そして、81年に新たにレコーディングをしている。
これが有名な、「ゴルドベルク変奏曲」として使われることが多い。
特に「aria」はハンニバル・レクター博士のテーマソングになった。

そもそも、バッハの弟子?のヨハン・ゴットリープ・ゴルドベルクが、
不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲をチェンバロで演奏したという、
曲で眠るのには丁度いいかも。

が、眠れるのは81年盤。
55年盤は眠れない。

CDを入れて、プレイ時間を出すとわかる。
短い。
つまり、55年盤は早い。

グールドの若さ故か。
それとも、天才のなせる業か。

針を落とす、ノイズとともに始まる。
思ったより、か細い。
時折入る、ノイズ音。
イマイチ、悪い音。

あ、聞こえた、グールドの声。
なんか、言ってる。笑

が、
これは・・・。
悪い音ではない。
はまりそう。
不思議な感じ。
これは・・・、眠れそう。

CDみたく、簡単に一曲とか、戻せない。
不便さが贅沢な感じを受ける。

それが、贅沢とはなんと贅沢なことか。

もう一枚はリヒターのバッハ、「平均律クラビア」(第1巻 BWV846‐BWV869)

この二枚、合わせて、中古で1575円。
いいねぇ、これは。

「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」_a0281778_1372796.jpg

by kasime | 2009-03-18 00:05 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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