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炸裂ヤスダ節
今日はM5の無限が行き過ぎている気がするので、
購入店で見てもらおうと思ったのと都庁へ写真展を見に行こうと思い外出。
ついでにトライーXも数本。

電車に乗るとすぐに睡魔に襲われて、日暮里に着いた所で目が覚めた。
数秒考えた。

降りた。
足はヤスダさんの所へ。

さて、どんなものか。
あわよくば無限も調整してくれるかもしれないと不純な動機。

エレベーターのボタンを押す。
5Fを押す。
私の言う、「審判のエレベーター」である。
5Fに到着するまでがやたらと長く感じる。

エレベーターのドアが開く。
ガラスドアを開く。

誰もいない。
いや、奥の作業場でヤスダさんが電話をしている。
ちらっと顔を上げてこちらを見る。
深々と挨拶をすると、会釈をされた。

何事も無かったかのように電話口に向かって話し続ける。
「ファインダーの件で云々」と。留守電に吹き込んでいるようだ。

その間、私は販売されている、M型とバルナックを見ていた。
すると、「はい、御用は何でしょう。」

いつもより険しく感じた。
M5を差し出しながら、
「あのう、M5の露出計が合っているかどうか分からないのと
無限が来ていない気がするので、見て頂きたいのですが・・・。」と伝える。
「無限?ふむ。無限はレンズで合わせないとダメですよ。」
「『あ』、はい、このレンズを使っています。」
奥の作業場に向かう。と、される時に振り返って、
「あと?何だっけ?」
「『あ』、露出です。」
「露出?」
「『あ』、露出計です。」
無言で頷く。
「では、そちらでお座りになって下さい。」とソファーに促される。
「『あ』、はい。」

レンズを外すなり、
「このレンズでいいんですね?」
「『あ』、はい。いつもこのレンズなので。」

すかさず、
「ん?」と言いメガネを外した。

ん?ってナンデスカ・・・。
このメガネを外す時がヤバい。

「これはいつ買ったの?」
「『あ』、2年位前です。」

ヤスダさんはヘリコイドを回しながら、
「グリースが切れ始めているよ。」鏡胴をガタがないか見ている。

『核』地雷を踏んだ気分だ。

「『あ』、そうですなんですか・・・。」
私が持っているレンズの中で一番グリースがしっかりしていると思っていたのに・・・。
その眼力、恐るべし。

「あ」に緊張が見て取れるのが分かるだろうか・・・。

奥の作業場へ。
「フィルムは入っていませんね?」
「『あ』、はい!」
カシャコン、カシャコンとシャッターを切る音がする。

その間、店内を見渡す。
A4ぐらいの白い「貼紙」がある。手書きのものだ。
内容は、
「フィルム装填ミス等による、故障は保障範囲外となります。」と。
え?そんなことを書かないといけないのかと驚いた。
自分のフィルム装填ミスで故障して保障で直せとでも言うのだろうか。

販売されている、IIIcが気になる。
シャークスキンだ。
それだけでかっこいいと思ってしまう自分も自分だが、かっこいいものはかっこいい。
レンズは・・・。
結構ある方だと思う。
今ある、HPの在庫と同じ。

すると、奥から
「露出計が動かないよ。」
「え!あ、昨日まで動いていたのですが。」
「動かないよ。」とレバーを動かしている。
「え、いや、あの。」

ここはいつも空調が効いているが、
いつも冷ややかな空気が流れるところでもある所なのだ。

私は脇の下にいやーな脂っぽい汗が出てきたのを感じ、ジャケットを脱ぐ。

奥から再び声が、
「接触かな。」
「・・・ですかね。」

汗が止まらない。

バッテリーを入れて、ねじ込む仕草が見える。
「あ、動いた。」こちらを見てにやりと微笑むヤスダさん。

続けて「接触ですね。アダプターか、本体か。電池は大丈夫。」
「ああ、本当ですか。良かった。」

ふふふと笑っている。

「今、入っている電池で合わせていいのですか。」
「『あ』、はいお願いします。」

何かの機械を覗き始めた。
ジーカチャ、ジーカチャ、ジーカチャー。
何をしているのだろう・・・。
二人しかいない店内に無機質とも有機的とも取れる音がする。

少しすると、レンズをボディに取り付け始めた。
奥の作業場から出てきて、
「はい。」と両手でM5を差し出してきた。

え?あれ?拍子抜けして言葉が出ない。

我慢出来ず、
「あ、露出計は大丈夫でしたか。」
「ええ、まぁ大丈夫です。」
「あ、そうでしたか、よかった。」
無表情なヤスダさん。



「あのう、無限はやはり・・・来てませんか?」
「ん?ああ、来てませんね。レンズに合わせて出さないとダメですね。」
M5を見ながらつぶやく。

あれ?

「今の状態は合っていない状態ですか?」
「そうですね。」

・・・。
たまらず、私は、
「買った所で合わせてもらった方がいいですよね。」と尋ねる。
「そうですね。」

あと、欲しかったシャッターボタン。
「あの、シャッターボタンはもうありませんか?」
「ああ、もう無くなっちゃいましたね。」と行った後すぐに、
「あ、うん、もうないですね。」
続けて、
「あとはストラップもM5用しかないですね。他のは全て無くなっちゃいましたよ。」
「M5用ですか?これに通して縦吊りの?」とM5を指差しながら尋ねる。
「ええ。革のヤツですね。」

買っていこう。ここまで見てもらって申し訳ないし、欲しい。

「あのう、1本買っていきます。」
「それでいいじゃない。」とヤスダさんは満面の笑みでM5についている、
A&Aのストラップを指差して微笑んでいる。

「あは。そうですね。つい。」
ふふふ。と笑っている。

「それ、どこで買ったの?」
伝えると、
「うん、ああ。いくらだったの?」
伝える。
「ふーん。(これ微妙。)なるほど。『まぁまぁ』だね。」

出た、ヤスダ節。

いやぁ、お店で一番感じが良かったのを買ってきたんですが・・・。

しかしヤスダさんの「まぁまぁ」は『何もする必要なし』と言うことでもある。
と勝手に解釈している。

「そうですか。良かった。」

すると、奥の作業場から電話が鳴った。
ヤスダさんは電話を見る。

まずい、私はすぐに、
「今日はありがとうございました。」
「はい。」
とすっと奥の電話へ。

私はジャケットを着る。
鞄にM5を入れる。

ヤスダさんは電話で先ほどの留守電のお相手の方と思われる方と話し始めていた。
「どうもありがとうございました」といいながら、深々と挨拶すると、
電話を持ちながら、お辞儀をしてくださる。

エレベーターに乗って外に出る。
空が陰り始めている。

すると、どっと、『何かの感覚』に襲われた。

なんだ?この感覚。

疲労感?
違う。

安堵感?
これも違う。

不全感?
これか?これが一番近い。

でも違う気もする。

『何かを吸い取られた気がする。』
そう、『何かを吸い取られた気がする』のだ。

何を吸い取られたのか。

未だにわからない。
妙にひっかかる。

そもそも、もしかしたら(無限の調整を)やってくれるかも知れないと言う、
不純な動機で向かったのがいけなかったのか。

M5を取り出し、無限を見てみる。
ずれている。

自分の中でも何かがずれたまま日暮里駅に歩いた。
新宿方面の山の手線に乗るとどっと疲れがでた。

一体、今日の出来事はなんだったのだろう。
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by kasime | 2009-11-28 22:08 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
シャッターボタンと
今日は昨晩2時までプリントしていたわりに、
早めに目が覚めた。

そこで、M3にSummicronを持って、
更に、やはり、makina67の出番が少なすぎなので、
手放すことにし、持ち出した。
いつも行くカメラ屋さんに面倒見てもらおうと思い、
持ち込んだ。うーん。査定は厳しい。
ので、委託にした。

カメラ屋さんにヤスダさんのシャッターボタンがあったと思ったので、
買おうかと思ったら、無いと言う。
実は生産が終わりそうだとヤスダさんに言われたそうで。
あらら。

まだ、ヤスダさんの所には10個ぐらいはあるみたいとのことで、
お店を出た後、早速、ヤスダさんの所に電話する。
「はい、フォトメンテナンスヤスダです。」
「あ、そちらのシャッターボタンを購入したく、お電話したのですが、
在庫はございますか?」
「はい、ありますよ。」
「では、本日お伺いしたいのですが、5時頃までに伺えばよろしいですか?」
「いやぁ、もしかしたら、5時前には・・・(帰りそうなことを仰っていた。)」
「あ、分かりました、4時頃までには伺います。」
「そうですか、お待ちしています。」
「はい、よろしくお願い致します。」

さて、シャッターボタンを確保し、
銀座のどさ回りをする。笑
危うく、SでスーパーセミイコンタII型が格安だったので、
買うところだった。汗

しかし、値付けがかなり落ちている気がする。
店員さん曰く、やはり、不況だとのこと。
先日の松屋の中古カメラ市も人は一杯来たけれど、
あまり売れなかったと。

で、今まで行ったことの無い、カメラ屋さんに。
意外にこじんまりとした店舗だったのには驚いた。
が、とても丁寧に対応して下さった。
Elmarit28の1stはあんまり良く写らないですね。
今回のASPH.は凄く良いですよ、とのこと。

お店を後にして、
ヤスダさんの所へ。
5Fへ。
またしてもお一人だ。
ダイジョウブかな?

奥の作業場にいた、ヤスダさんに、
「あの、シャッターボタンの件でお電話したものですが・・・。」
ん?とした表情で、
「あ、あなただったの。電話頂いたの。」とすぐに奥から出てこられた。
「あ、はい。」と私、苦笑い。

そして、すぐに袋に入った、シャッターボタンを出して下さる。
「あの、今、スキヤカメラさんで聞いて来たのですが、このシャッターボタン、
もう、生産が終わってしまうのですか?」
「うーん、それがね、これをお願いしていた、工場が辞めちゃいそうなんですよ。」

「もしかして、この不況ですか?」
「はい、そうみたいです。そこでお願いしていたから、このお値段で出来たんですが、
他の所になると、この値段は難しいですからね・・・。
今、他の作ってくれる所を探している所なんですよ。」
「あ、そうだったんですか。」

「ええ、あと、あの、ストラップもね、同じでね。もう、ここにある在庫のみなんですよ。」
「ええー、そうなんですか?」
「ええ、あれも、あの値段で出来たのは、
やっぱり、お願い出来たところが安くやってくれたからなんですが、そこもね。」
「そうなんですか・・・。」

「でも、やっぱり、日本製の皮はダメだね。海外の方が良いかもしれませんね。」
「イタリアとか?」
「ええ、あと、ドイツの無骨なヤツね。」と言い、にこりとしている。
「では、無くなる前に、買っておこうかな。」
「まぁまぁ、大丈夫ですよ。」と微笑んでいる。
「あはっ。そうですね。」苦笑い。

そして、ふと見ると、箱に入ったLeitzの小物が。
なんだ?
尋ねると、
「ああ、これ、21mmとか28mmのフード。新品ですよ。まだ家に一杯あるの。」

ええええ。

あの、プラスチックの角張ったヤツだ。
開けてみせて下さる。
「ね、新品でしょ?」
ほ、ほんとだ。
こんなに無光沢なものなんだ。
いつも中古で見ていたのはテカテカしていたから、驚いた。
お値段はそこそこしているが、これは工面出来たら、買いだな。

「これは・・・勿体なくて使えないですね。笑」
と、言うと、ニコニコしていた。

「あの、Elmarit28mmなのですが、どの型が良いと思われますか?」
「そりゃ、1stですよ。でも、高いでしょ。」
「はい・・・。30ぐらいは・・・。」
「ね、やっぱりでしょう。」
「ええ。」

間髪入れず、
「あと、ノクチね。最近高いでしょう。」
「はい、4〜50万円は・・・。」
「そんなにするの!?最初は非球面で1.2だったんですよね。」
「はい。あのレンズはやっぱり、開放で撮るから意味があるのですよね?」
「そうですね。」と少し考え込んでいる。
「実は、M8が出てから値段が上がったんです。」
「そうみたいですね。(何故だろうという顔をされている)」
「あの、M8は1/8000が切れるので・・・。」
「あ!そうか!」と、とても滅多に見られない、「ヤスダさんの納得顔」。笑

ボタンを鞄に入れていると、
突然、ヤスダさんが、
「結構、増えたでしょう。」とにんまりしている。
あわわわ。笑
「ええ・・・、それは・・・そうですね。」
「ふふふ。」と笑っている。
「しかし、なぜ、このライカと言うのはこうなってしまうのでしょうか。
これこそ、ヤスダさんにお尋ねしたいです!」満面の笑みを頑張って作った(冗談です。笑)

「それは、写真を撮っているからですね。
あるレンズを使うと、ではあのレンズはどうなんだろうとなるんですよ。」とにこり。

ああああああ。
アタリです。

皆様、お心当たりは?笑

あ、と思い出した。一番懸案だったこと。

「あのお体のお加減はいかがですか?」
「あ、大丈夫ですよ。」
「先日、お伺いした時はだいぶお疲れのようでしたので・・・。」
「いや、この前の休みの日は熱出してしまってね、一日中寝込んでましたよ。」と笑っている。
「えええ、そうだったんですか?」
「ええ。でも、今も後ろに(作業場)35台、待っているんですよ。」と微笑んでいる。

だ、大丈夫なのか?意を決して、
「あのう、失礼ですが、お年はおいくつでいらっしゃるのですか?」
「75歳です。」
「えええ、お若いです!」
ニコニコしている。
ほんと見えない。

「一日、お休みを増やしたんですけれどね、その休みの日もこっちに来て、作業しているんですよ。」
「そうだったんですか・・・。」
「実は、もうね・・・そろそろかなぁと思っているんですが、
辞められませんよ。次から次から来るからね。」と笑いながら、作業場を指差す。

!やはり!引退も考えていらしたのだ!

でも、ライカのこと、お客様のことを思って、辞めずに頑張られているのか・・・。
凄いことだと思う。
それだけ、ライカに心血注いで来られたのだろう。

「とりあえず、今の状況が落ち着いたら、また来て下さい。」
まさか、そんなお誘いが来るとは思いも寄らず。
「あ、はい、HPみて、日数を確認させてもらって・・・。」
はははと笑っている。

「あ、あと、あのご友人どうしてますか?M3をOHした時に一緒に来られた。」
この文章読んでハッとされた方へ、笑
ある程度のことをお答えしました。
「そうですか、そうですか。それはそれは。」と微笑んでいた。

そんな、ヤスダさんの所に入り浸っている私は一体なんなんだ・・・汗
こんな、一度もOHなど預けたことの無い、私にこんなに親切、丁寧に対応して下さる。

辞められる時は確実に来る。
その前に一度はOHを依頼しよう。
落ち着くのは夏ぐらいかな。

買った、ボタンを仕舞いながら、
見て欲しかったレンズをプチプチで包んでいると、
すっと、奥へ行った、ヤスダさんが、輪ゴムを手に広げて差し出して下さった。
もう、驚かない。
でも、すごく、気持ちのよい思いをした。

こちらから、丁寧に挨拶をすると、
はい、ありがとうございましたとにこり。

気持ちよく、エレベーターのボタンを押したのでした。

a0281778_1853239.jpg

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by kasime | 2009-03-07 19:59 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
M6をヤスダさんに診てもらった
さて、懸案のM6だ。
今日はお休みだったので、
では、そろそろと重い腰を上げた。
下のエントリの後、髪を切って、軽くモヒカン。

その足で、最近、改築を終えたばかりの日暮里駅に降り立った。
迷った。
そして、なぜか、人が一杯。

駅の外に出ると、小雨が降っていた。
かまうもんか。

早足で、ビルのエレベーター前にたどり着く。
ここでいつも感じるのは、「臭い」だ。

このビルには眼科やら、クリニックが入っているので、
消毒液の臭いがする。
そして、気のせいか、
「フォトメンテナンス・ヤスダの臭い(グリース系の臭い?)」がするのだ。

「↑」ボタンを押すと、
6Fに止まっていた、エレベーターがゆっくりと降りて来る。
3Fで一度止まる。歯科か、眼科がある。
そして、目の前でエレベーターのドアが開くと、中年の女性が出て来た。
気づくと私の後ろに、小学生ぐらいの女の子がいた。
一緒に乗る。私は5Fを押す。
どちら?と聞くと、3階です。といい、女の子は自分で3Fのボタンを押す。
3Fで女の子は降りた。
そして、ドアは閉まり、エレベーター内に私1人になった。

これは・・・。

「審判のエレベーター」だ。

そして、「審判のエレベーター」は登り続ける。
5Fでドアが開き、フォトメンテナンス・ヤスダの臭いを感じる。
ガラスドアを開けると、ヤスダさんは奥の作業場で作業をしている所だった。
久しぶりのヤスダさんだなと思ったのもつかの間、

その瞬間

違和感を感じた。

受付に向かうが、ヤスダさんは中々作業場から出てこられない。

何か、いつもと違う。

無言で、作業場から出てこられた。
特に発言はない。

こちらから、M6を差し出して、
「あの、巻き上げの時に違和感があるんです。かりっというか、こりっというか。」
と、手渡すと、
「巻き上げ?」
「はい」
手慣れた手つきで底蓋を開けこちらを見上げ、
「がりって、言うの?」
「いえ、カリッと言うか、引っかかる感じです。」
「ふむ・・・。」
と、言いながら、巻き上げること数回。
無言。審判を受ける気分だ。
耐えられなくなった私。笑
「フィルムを装填している時だけなのですが・・・。」
それでも、無言。

奥へ行かれ、フィルムを装填して、巻き上げを繰り返し、
中をみたり、何度も巻き上げをしている。
数分後(に感じた。)、出てこられると、
「うーん。どういう感じですか?」と逆に尋ねられた。
「やはり、引っかかりというか、違和感なのですが・・・」
巻き上げながら、
「うーん、仰っていることがよくわからないだよね。」

え?かなり、驚いた。

どういうこと?
「症状が出ないと言うことですか?」
「うーん、というより、M6ですからね。」
「M6?」
「ええ、M4、M3、M2などと、比べてはいけませんね。M6ですから。」
「と、いいますと、中身が違うと言うことですか?」
「ええ。そうですね。」
そうなんだ・・・。
この時点で、仰りたいことは大体理解出来た。

そして、奥に入って、ボディを診ながら、
「いつ買ったの?」
「えっと、年末です。」

「安かったでしょう。」
出た、ヤスダ節。苦笑

「え、あ、はい。」汗

測定器などで一通り診てくださる。
戻って来ると、
「全体的に、油が切れているね。」
「それは、巻き上げにも影響が?」
「それもありますけどね、基本的にM6ですから。」

どうやら、ヤスダさんの所はM5以降はダメっぽい。笑

「あと、シャッタースピードも1/1000が1/500になっていますね。露出がおかしいでしょう?」
「あ、そうですか・・・。分かりませんでした。このまま使っても大丈夫でしょうか?」
「うーん、油切れしているから、『そろそろ』でしょう。」
がーん。

「そうですか・・・。」考えること数秒。
「お預けするとしたら、お幾らぐらいでしょうか・・・。」
「4万5千円からですね。M6だからね。でも・・・」と私のM6を見て、
「それだと、もう少し、『プラス』かな。」とニコリ。
『プラス』って・・・脂汗が出て来る。笑
ヤスダさんの『プラス』って・・・。予想がついてしまう。
倍かな・・・。

「あとですね、一ヶ月半はお待ちして抱くことになりますよ。」
やはり。
「すごく、一杯でね。まだまだ一杯あるんですね。今、私1人でやっているんですよ。」

続けて、
「くたびれちゃってね。」と苦笑いされている。
「12月も早めにお休みをもらったんですよ。
最近、凄く多いんですよ、10万円ぐらいで買って、おかしくなっちゃって、
それを直して欲しいと言う方が。そういうのでいっぱい。
そんな、10万円でってね。いくらなんでもねぇ。」
と柱に寄りかかる。
疲労が全身から、にじみ出ている感じだった。

でも、驚きはなかった。
もう、そろそろかなと思っていた。
定休日も増えているし、年末年始の休みの期間も長かったし。

恐らく、今年一杯か、来年あたりかなと推測した。
預けたいけれど、値段も値段だし、それに、ヤスダさんの様子を見ていると、
少し、気が引けた。
このM6を選んだ、自分の責任もあるわけだし。

このまま、しばらく使うことを伝えると、
「その時はさらにプラスだね。」と笑顔。
少し、ほっとした。

「いつも、『神頼み』みたく、こちらではお世話になってしまって、申し訳ありません。」
と、伝えると、
「いえいえ。」とにこりとされた。
「ほんとに今日はありがとうございました。」とご挨拶すると、
「はい、またどうぞ。ありがとうございました。」と満面の笑みで送ってくださる。

エレベーターに乗り、ドアが閉まる。
少し、寂しさという、感情が湧いて来た。

まっすぐ、駅に向かい、帰宅した。
帰宅して、すぐにMacを起動して、
と、ある、お店の電話番号を調べて、電話した所、とても丁寧に対応してくださり、
M6に関しての話をすると、ヤスダさんと同じことを話されていた。

「だからと言って、M6がダメなカメラと言う訳ではないんですよね。
これで、素晴らしい写真を撮っていらっしゃる方もいるし、
プロの方も使っていらっしゃるかたもいますしね。
ただ、M4とかM3とかに比べると、ギア一つにしても、中身が違うので、
少し重いなどの、フィーリングになってしまうことがあると思います。
特にM3はもう作れないでしょう。ああいった、コスト度外視のものはもう、無理だと思います。」

では、新品のMPなどもM6と同じと考えてもよろしいのでしょうか?と尋ねると、
「お恥ずかしいことに、まだ、開けたことがないので、分かりませんが、
M6よりも完成度は上がっていると思います。
なにぶん、開けたことがないので分かりません。」

とても、丁寧な対応で説得力があったのと、
値段も、折り合いがつきそうだったので、OHを依頼した。
これから、梱包するつもりだ。
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by kasime | 2009-02-23 19:47 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
M4についてのヤスダさんの見解
今日、ふと、ヤスダさんにM4のことについて、
尋ねてみた。

まぁ、BPとかBCに関心があるからなのだけれど。
(相変わらず。笑)

前々からブラックのM4欲しいなとは思っていたけれど、
BP、BCともに、触れる度に、「うーん」と納得出来るものがなかった。
今使っている、119万台のM4は触って、いい感じと思い、
「ナリ」はイマイチだけれど、中身的にダイジョウブだろうと思えた。
値段もそれなりに相場より安かったし。

だが、相変わらず、黒い悪魔がやって来た。笑
さてとと、色々触っているうちに、高いし、分からないし、
ダメかなと思っていたところだった。

で、困った時のヤスダさん♪

電話してみた。
以下、ヤスダさんから始まり。

「もしもし」
「あ、もしもし、あ、あの、」
「フォトメンテナンスです」
「あ、すみません、お忙しい所申し訳ないのですが、少し教えて頂きたいのですが。」

「はい、何でしょう。」

「あの、M4のブラッククロームなのですけれど、いかがでしょうか。」
「ブラッククロームはブラッククロームですよ」(確かにそう言った!)
え?どういうこと?

「え?はい?あの、あまり、いい噂を聞かなくて、本当の所いかがでしょうか。」

「M4でしたら、クロームがよろしいかと思いますよ。」

「ブラッククロームではなくてですか?」
「ええ。」
やはり?

「やはり、いろいろとあるのですか。」
「M4はシルバーがいいですよ。番号で言うと、120万台以下です。」
おっ、自分のがそうだったか。

「それは・・・理由と言うか・・・」
「はい、中身に使っている部品が違うんですね。」

電話口から、静かに語りかけて来るヤスダさん・・・。
お会いになったことのある方、想像してください。笑

「そうなんですか。」
「ええ。それ以降は部品が変わっているので、
M5以降に出た、M4のブラッククロームもそうです。」
「あ、そうなんですね。」
「はい。」

ほほう。相変わらず、冷静で完璧な知識。

「ちなみに、ブラックペイントでも、120万以下なら大丈夫でしょうか。」
「ブラックペイントも、まず、ここまで、年数が経ってしまうと、
かなり使い込んで、色も禿げているでしょうし、また、いつどこで、
オリジナルのペイントで無くなったか、分からなくなっていると思いますのでね。」

「あ、なるほど。」

「ええ。ですから、M4はシルバーがよろしいかと思いますよ」

なんだか、ぱっと目が覚めた感じ。

「そうですか。わかりました。
お忙しい所、ご丁寧にありがとうございました。それでは失礼致します。」
「いえいえ。はい。また、どうぞ。」

うーん、相変わらず、紳士な方だ!
そして、なるほどと思った。

ここまで来ると、黒を買うかどうかは自分次第だ。
色が違うから高い。
触った感じもシルバーとは違う。
いいなとも思う。
でも、なぜ、禿げ禿げなモノを新品以上の値段をつけているのか。
それも疑問だった。
あとは、自分で買うかどうするか、決めるだけだ。
別にオリジナルじゃない黒でもいいのだけれど。
でも、高い。

なんだか、もやもやした、霧が晴れた感じがする。
別にこれで、全てが決まった訳ではないが、
すーっとした。

いつもなんだか、ヤスダさんにはあんまりお金をかけていないけれど、
お世話になっている。

今度のM3とM4のOHはヤスダさんの所に出すかな。
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by kasime | 2009-02-04 00:53 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
このブログとライカ
昨日はアクセス数で、300を超え、
ほぼ毎日、100人近い方々に見て頂いております。
とても嬉しく思います。
ありがとうございます。

アクセス解析のワードをみると、
「フォトメンテナンスヤスダ」が、
毎月、200件以上の検索ワードになっています。

それだけ、ライカでお困りなのでしょうか。
それとも、ヤスダさんのことがわからないのでしょうか。
いえ、それほど、ヤスダさんは有名なのでしょう。

ヤスダさんの所に行って、カテゴリができるまでになったのは、
たまたま、家から近く、ライカを持ち始めてすぐの頃で、
一度は診てもらおうと、門を叩いたのが始まりです。

がっくりすることもしばしば。
でも、学ぶことも多く、得られたものは多かったです。
そして、ヤスダさんのとても紳士な対応にとても感銘を受けました。
私が出口のドアを開けて出るまで、立ってこちらを見送って下さります。
そして、出る時に「ありがとうございました」と深々とお辞儀をしてくださります。

ですが、その実、私はヤスダさんのところにライカを預けたことはありません。
そこまで、使い込んだことが無いからと言うのもありますが、
預けようと思って持って行きましたが、
ヤスダさんに、
「まだ、大丈夫ですけれど、預けるんですか?もう少し使ってからにしたら?」
と言われたからです。
不安性な私はすぐにヤスダ氏の御神託を受けに行っていた気がします。

その後、引っ越ししたこともあって、久しく伺っていませんが、
レンズを購入するときに分からないことがある時はお電話で尋ねます。
ボディも然りです。
レンズの個性、ボディの特性など色々教えてくださります。

でも、殆どの答えの最後には、
「使ってみないと(あなたが感じてみないと)わからないこともありますよ。」
と、返って来ます。
これがアドバイスなのだと思います。
強要はされません。紳士的な対応と、「最終的な判断はあなたです」という、
きちんとした責任ある対応に私はとても信頼を置いています。
技術はもちろん一級品です。

今回のM5の露出計についても2万円で直せるけれど、
「またすぐに壊れますよ」とアドバイスを頂きました。
「それでもと言うならどうぞ。」と聞き方によっては冷たく感じるかもしれませんが、
事前にリスクを教えてくれている点に置いて、丁寧な対応と考えます。

今後、私は恐らく、特殊なことが無い限り、
ヤスダさんの所に行くことはないように思います。
と、言うのも、いままでの私の経験上からです。
ヤスダさんのメンテナンスを受けていないと、
ライカは完調にならないと言うことはないと思うからです。

他のお店で買って使って一年経った、III型も充分撮れています。
さらにまた、他のお店で買った、一桁万円のボロボロのM3も、
他のお店で3万円でOHしてもらって、
そろそろ、一年になります。
これも撮れています。

充分だと思うからです。

他のお店でOHを受けたけれど、満足出来ない時は持って行くと良いと思います。
また、ライカのメンテナンスと言えば、
フォトメンテナンスヤスダと考えていらっしゃる方は、
(過去の私がそうだったと思います。)
ヤスダさんの門を叩くべきでしょう。

重要なのは、ライカは古いのは80年以上?経っているのもあると言うことで、
直らないものは直らないし、現にバルナックは当然、1/1000は出ません。
あと、SS調整はこれぐらいかなと経験から出すそうです。

ライカに「完調」を求めるなら、
新品を買うしか無いと思います。
ソルムスから直筆サインつきのカードが入って来ます。
(ウェッツラーに戻るそうですね。)

でも、最後になりますが、中古品であっても気持ちよく使えるのが、
ライカだと思います。(ライカに限りませんが。)

丈夫で、長く使える。これは事実です。
現に私のIII型は1934年製ですが、現役です。(無理させているなぁ。)
その、気持ちよさは預けるお店によって変わって来るかもしれません。
それを見極め、楽しく、ライカライフを送れたらいいなと思うのです。

さて、私のM5は直るのでしょうか。
直らなかったら、M5を買い直します。
それだけ、今、M5が好きです。
今までに無い、「何か」を感じてます。
使いやすさ、持ち運びやすさでしょうか。

そろそろ、終焉です。
a0281778_022558.jpg

M3 Summicron 5cm f2
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by kasime | 2008-10-15 11:20 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
ヤスダさんとライカ
久々に、ヤスダさんの事について思う事を。

初めて、ヤスダさんの所に伺った時は、
本当にショックで立ち直れないかと思うほどだった。
けちょんけちょんってヤツです。

「ヤスダ節」とも言う。笑

「ひどいね」
「オークションで買ったの?」
「なにか、写るぐらいですね。」
「本来のSummicronではないですが、写りますよ。」
「いたずら品だね」とか。

嗚呼、辛い。

OHを依頼しようかと思うが高い。
3万円からとしか言い様がないと言う。
開けてみないとわからないと言う。
躊躇する。

じゃあ、今まで撮って来た写真に満足していた自分は何だったのか。
嗚呼、良く写るなぁとか。
撮りやすいカメラだなぁとか。

が、ライカの神のごとく、あがめられているヤスダさんの一言で、
がーんとなってしまう。

充分撮れていたのにである。
じゃあヤスダさんに任せれば完璧に直してもらえるのだろうと思い始める。

が、ここからが重要。
いろいろ、問題のあるライカでも、
ヤスダさんは一言も、「預けなさい」とは言わない。
「どうしますか?」としか言わない。
あと、「事実」しか言わない。
現状こうですよと。

あとは「我々の判断」に任せられているのだ。

OHに任せるも良し、このまま使い続けるも良し。

完璧なライカというのは存在するのか?
まさに「幻想」だと思う。

それが新品であっても「公差」もあるわけだし。
ましてや、M3などは何十年も前のカメラ。

買ってすぐにヤスダさんの所に持ち込む方もいると言う。
それはそれで、お金があるのだからいいでしょう。
でも一枚も撮らずにどこに不具合があるのかも、
わからずに最初から預けるという気持ちはわからない。

ヤスダさんってどんな方?
と、聞かれれば、
紳士な方で素晴らしい技術と知識をお持ちのライカ修理専門の方と答える。
それ以上でもないしそれ以下でもない。

私は今までヤスダさん、ヤスダさんと妄信していた節がある。
でも、決してヤスダさんを貶している訳ではない。

むしろ、あそこまで一つの事にこだわれるのはうらやましい。

かく言う私は、実はヤスダさんに一度もOHで預けた事がないのだ。
意見をもらいに行った事はあるが、預けた事と言えば、
ライカを落下させた時だけだ。

あと、ヤスダさんの所で買った、ライカはもう手元にない。
今、所有しているライカに不満はない。
しかも、これから、ライカが減って行くであろう、
私は、ヤスダさんの所に行くのが減るかもしれない。
修理も買ったお店に預けるかもしれない。

でも、勉強させていただいたのは事実だ。
感謝の意を述べたい。
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by kasime | 2008-07-18 22:46 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
接着剤とトリウムズミクロン
昨日の、エントリにあった、M3の幕の傷を見てもらいに、
ヤスダさんの所へ。
日暮里駅から歩いて、ビルの5階へ。

受付の女性に、
「あの、カメラを見ていただきたいのですが」
「はい、少々お待ち下さい」

奥から、ヤスダさんが出て来て、
「はい、どうしました」
「あの、幕なんですけれど、なんだか、傷があって」
すごすごとM3を出し、幕の傷を見せる。

すると、ヤスダさん、メガネを外して、見る。

すぐに
「ああ、接着剤。接着剤ですよ。
だれか、ドライバーか何かで引っ掻いて穴開けちゃったのを、接着しているんですよ。」
「え、そうなんですか?だ、ダイジョウブなんですか?」

「ええ、感光しなければ大丈夫ですよ。はい。」
「あ、そうなんですか。よかったです。」
「ええ、もし、何か感光とかし始めたら交換すればいいと思いますよ。
このままで充分です。少し、オイルが切れていますけれど。」
と二回巻きを繰り返しながら言う。

嗚呼、ヤスダ節。ほっとする。笑

「あと、このズミクロンなのですが、見ていただけますか。」
「はい、いいですよ。」
ボディに付けて奥に行き、M3を構えて、こちらを見ている。
この方以上にライカを構えさせて似合う人はいないと断言します。笑

・・・。この沈黙が緊張する。

すると、

「無限が行き過ぎてますね」

「え!」

「合わせてもらったのですが・・・。」
「レンズも持って行かないとダメですよ。」
「そうですよね・・・。」

「恐らく、ガタの出ているレンズとかで出したのでしょう。調整しましょうか。」

え?イインデスか。サービスで無限調整して下さるなんて・・・。

「よろしいんですか。」
「ええ、いいですよ。このレンズでいいですか。」
「あ、はい、お願いします。」

すっと、机に向かって、黙々と調整を始める。
二、三回調整し、1~2分で、
「はい、どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」

「あの、このズミクロン、なんだか、硝剤が違うと聞いているのですが・・・
いかがなのでしょう。写りとかに影響があるのでしょうか。」

にこりとヤスダさん、
「ないですね。」

はっ!?

「あの、今はないですけれど、ライツのゼロのイエローフィルターがあったんですが、
それぐらいのコントラストを出すためぐらいです。」

「つまり、イエローフィルター代わりということですか?」

「そうですね、むしろ、普通のズミクロン買った方が良いでしょう。」

「えええ、そうなんですかー、なんだか、『放射能レンズ』とか言って、
買っちゃったんですけれど。」

「そうね、風評ですね。関係ない、関係ない。」とにこにこしている。

でた、ヤスダ節。笑

「むしろ、カラーだと黄色く写るでしょ。」
「はい・・・」

はー、勉強になりました。
ありがとうございましたと、深々とご挨拶しました。

「はい、また、どうぞ。」とにこやかなヤスダさん。

やはり、ヤスダさんの所に行くと緊張もするけれど、
帰りには、ほっとする。
職人だ。
そして、「ライカカウンセラー」だ。笑
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by kasime | 2008-06-02 02:46 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
M3とDIIを診てもらう。
M3とDIIをヤスダさんで?と思われた方、はい。そういうことです。

ちょっと、本気で機材を見直そうと思っています。
減らして行きます。

まず、今のヤスダさんのM3を手放すのを前提に、
M3の初期型を購入しました。

傷だらけでしたが、中身的には、まぁこんなものかと。
他の「OH済み」とかも触ってみましたが、外見がきれいな点で高い。
触ってみて、うーん。10万も差があったのと悩みましたが、
ええい、安い方でかつ、こちらの方が作動が良い感じがする!
4台を並べて2台に絞って、最終的に一桁万円にしました。
全て70〜78万台でしたが、それぞれ、違いました。

そして、最近人に声をかけて撮る時に感じた、
外しても、撮り直しが効かない。そのリスクは避けたいと言う思いから、
露出計入りの良さを取って、先月MPを買い直しました。
M型については、それにしたいと思っています。
M3(後期)、M2に関しては、手放そうと思います。
M型レンズについては35mm一本と、固定Summiとトリウム50mmで。
35mmに関してはElmarの3.5cmが気に入っているので、
Summicron35は手放すかも。わかりませんが。

バルナックはDIIIとDIIで。
レンズはElmar三兄弟で。
あとSummarか・・・。

DIIも最近、(もちろん格安で)購入しましたが、
シャッタースピードが狂っていたので、
保証範囲内で修理中です。

で、M3を診てもらいました。
「初期型を買ったのですが診ていただけますか?
あと、試し撮りもしたので持って来ました。」
「はい、わかりました。ネガありますか?」
「はい、プリントもあります。」
「ネガだけでいいですよ。」
ネガを診る。じーっと。
「コマ間が短い、細い気がするんですが・・・。」
「うん、こういうものだから大丈夫ですよ。もっと、28mmとかになると重なりますよ。」
「そうなんですか?」
「ええ、ふむ、全速切りましたか?(はい)特に・・・。」
と、いつも通り、底蓋、裏蓋を外して、シャッターを切る。
中へ入り、シャッタースピードを測る機械?でかしゃかしゃ切っている。
そして、ルーペで中を診ている。
戻って来た。ドキドキだ。
「ブレーキとギア、もう交換ですね。」
「あ、やっぱりですか。では、もうOHした方がいいですか?」
「そうですね。」
「あと、ファインダーはどうですか?」
早速、覗く、
「これから、クリーニングで少し明るくなるでしょう。」
「そうですか。(よかったバル切れとか無くて)では、早速、今預けたいのですが。」
が、ヤスダさんは少し微笑んで、
「申し訳ないんですが・・・今年はもう一杯で預かっていないんです。
本当にすみませんね。11月一杯で受付は終えました。すごい数なんです。
預かっても来年に手をつけることになるから、金庫に入れておきますが、
盗難にあったら、申し訳ないですし、弁償できませんからね。」
おお、流石、ヤスダさん、それは真摯な対応だ。しかたない。

でも、心配だ・・・。
「そうですか、では使わない方がいいですか?」
「いや、そんなことないですよ、問題ないですよ。」

おっ、案外、初めて持って行った頃に比べると、
「最悪なもの」はつかまなくなったようだ。
去年の今頃は、ヤスダショックで立ち直れなかったものなー。笑
「これ、あまりにもひどいけれど、オークションで買ったの?」って。苦笑
今回は言われなかったぞー。

では、来年預けるまで、M3はこれを使おう。

「で、一番の問題児です。DIIなんですが、これ、早速撮って、現像したのですが、
ネガにムラがあるので、シャッタースピード調整が必要かと思ったのですが、
いかがですか?」
ネガをメガネを外してみる、口にくわえている。
ネガのコマを指差して、指摘する。
私が気になっていたところだ。
やはり・・・。
「ああ、こことここと・・・これもだね。高速?」
「うーん、200ぐらいだったと思います。」
「もうね、バルナックだと正確に機械でシャッタースピード測れないの。
自分で感じ取るんですよ。」
え?自分で?
「ええええ。そうなんですか?」
ヤスダさん、微笑んで。
「ええ。そういうものです。私たちもそうしてます。」
おわー。
「では、こちらは保証が効くので、早速お店に持って行きますね。」
「そうですね。」
「あと、ファインダーはいかがでしょう。」
「はい。」
手にする。
覗いて明るい方を見たり、ピントを合わせてみたりしている。
「国産のプリズムですね。」
!!!
「え!そうなんですか?って、わかるものなんですか?」
「ええ。キラキラしてますから。でもいいと思いますよ、
明るいし、よく見えますから。」
「そうですか。」
「ええ。」

ではと、出る準備をしていると、ライカを鞄に仕舞っていると、
ずーっと立って、待っていてくださる。
ほんとに紳士な方だ。
申し訳ないぐらいだ。
最後、出て行く時に、
「あの、去年、私が持って来たライカでは、本当に苦労しましたが、
一年経って、ヤスダさんのお陰で、少しは見る目が出来たのでしょうか?ははは」
と問うと、
満面の笑みで、ヤスダさん、
「ふふふ。苦労していたからね。」
「ははは。では、早いですが、良いお年をお迎えください。そして、年明けに持ってきます。」
「はい、ありがとうございます。8日からやってますから。」
「わかりました。今日はありがとうございました。」
「いえ、ありがとうございました。」とお辞儀をしてくださる。
こちらも深々とご挨拶する。

ふー。とりあえず、去年ほど致命的ではなさそう。
良かった。

DIIは早速持って行った。
が、ヤスダさんとのやり取りのようにはいかず・・・。
「シャッタースピード調整をして欲しい」旨を伝えると、
ネガをすんごい時間かけてみても、わからず。
プリントを見せて欲しい。
これだけだとわからない。
「構図が違うので何とも言えないです。」
って、ネガで完全に飛んでるじゃん。
ま、いいや。直れば。
で、
とりあえず、預かります。
ネガとプリント預かってもよろしいですかと。
預けます。プリントでもムラがかなり出ているので。
完全におかしいはず。
と言った感じで預けてきました。
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by kasime | 2007-12-10 21:40 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
DIII 診断結果
行って参りました。
DIII持って、ヤスダさんの所へ。

うー。緊張すると思いながら、
エレベーターに乗り込む。
5Fだ。
出るとすぐに、だれもいない受付が見える。
ガラスドアを押す。

奥の作業場に、息子さんと、ヤスダさんがいた。
ヤスダさんが出てきて、
「あの、DIIIを買ったのですが、診ていただきたくて。」
「ふむ。わかりました。」
いつもながら穏やかである。
底蓋を外し、レンズを外し、
まず、レンズを診る。
透かす。
「うん、中(ちゅう)だね」と微笑む。
「あは、そうですか。」
「一緒に買ったの?」
と、言いながら、シャッターを切り始める。
いつものM型とは見方が違う。
「はい、そうです。」
100、200、500などを切って、1に合わせながら、
「どちらですか?銀座?」
「はい、スキヤカメラさんです。」
「ああ、スキヤさんですか。」
「はい。」
そこで、ヤスダさんは耳元で1秒を切る。
じーっと言って、ちちちちと言う。
「あの、M型とは1秒の音は違うんですか?」
「そうですね、全く違いますね。」
「あと、こうやって、巻き上げると、ちりちりと音がするんですがいかがでしょう」
「ん?」
ロックを解除して、巻き上げると「ちりちり」と音がするのだ。
早速、ヤスダさんは巻いて耳元に持って行く。
「うん、これは、ギアの音だね。」
「問題ないのですか?」
「そうですね、問題ないですね。ギアが鳴っていますから。」
ほっ。テオさんと同じだ。
これで、スキヤカメラさんのテオさんを信じていいのだ。
では、早田さんのところの音が無かったのは・・・?
聞きそびれた?
ま、いいや。

で、奥にいき、シャッターを切る。
戻ってくる。

「ふむ、問題ないですね。」

やったー。

スキヤカメラ万歳〜!!

ヤスダさんはファインダーをのぞく。
「うん、ファインダーは曇っているね」
やはり。
「ファインダークリーニングですか?」
「うーん、そうね。ファンダーブロック交換かな。」
「2万ちょっとですか?」
「そうですね。覗いてみてください。」
「はい」
覗く・・・。

わからない・・・笑
だが、ヤスダさんは容赦ない。笑

「ね、見づらいでしょう?」
「あ、はい、なんとなく・・・苦笑」
確かにこれをクリーニングをして綺麗になったら、
いいだろうなぁと思ったが、
「では、これ以外は、特に問題はないでしょうか?」
「そうですね、あとはグリースが重いぐらいですね。」
「あ、それは今度でも大丈夫ですか?」
「そうですね。これで問題なく撮れているのなら良いと思います。」
「そうですか、わかりました、ありがとうございました。」
にこりとして、
「いえいえ。」

Elmar3.5について尋ねると、
Summaron3.5と違いがあるので、
「もし、可能なら両方とも持っていると、楽しめるでしょう」
とのこと。
「Elmarは柔らかいですから」
「Summaronは、3.5ですね。2.8でなくて。」
Summarit(L)が8であった。
「これはいかがですか?」
「これはまぁ、少し傷があるんですよ。無いのはこの時代のレンズだと、難しいですね。」
やはり。

「ぜひ、35mmを使ってみてください。」
うはー、ヤスダさんの許可出たよ。笑

が、ニッケルElmarの3.5cmってあんまりないよなぁ。
高いよなぁ。

「あと、この外付けファインダーはいらないんじゃないですか?」
へ?
「あ、ボディの方で?」
「そうですね、そっちで見ても良いのではないでしょうか。せっかく離れているのですから。」
「なるほど。」
うーん。
参った。痛い所を付いてくるなぁ。
私もここだけ、クロームが気になっていたんだよね。
うぬぬ。笑
ま、一応付けておくか。

しかし、初めてライカを持って行って、
ヤスダさんにOKをもらった。
ラッキーだったのか、
買ったお店がよかったのか。
とにかく、これからはヤスダさんや、早田さん、スキヤカメラさんで行くか。

ほっと、胸をなで下ろし、
「ありがとうございました」と後にすると、
「はい、ありがとうございました」とご挨拶してくださる。

いいよなぁ、ヤスダさんって。紳士だ。
ばりばり撮るぞ〜。
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by kasime | 2007-11-05 22:25 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)
M3が戻りました!
昨日、仕事の疲れの余り、すぐに寝てしまいました。
さて、その、昨日、またもや朝、ヤスダさんに起こされました。笑
直ったとのことで、昨日は午後出勤だったので、
早速、朝早く出て、受け取りました。

修理内容は、グッタベルカ貼りと、
ファインダークリーニングだけでした。
距離計などは大丈夫だったそうです。
ほっとしました。

今度、グッタベルカ剥がれたら、もう諦めて、使い続けます。
しかし、修理代、Summarより高いのが恐ろしい・・・。笑
でも、いつもの通り、にこやかにヤスダさんに対応していただきました。

私が修理代を払って、M3を鞄に入れて、お店を出るまで、ずーっと見守ってくださり、
私が、「ありがとうございました、これからもよろしくお願いします。」
と挨拶をしてでようとすると、
深々とお辞儀をして、
とても丁寧に「ありがとうございました。」と仰ってくださいました。

これって、サービス業では当たり前なのですが、
ヤスダさんのことについては色々なことが言われてますが、
ヤスダさんは、とても、丁寧で真摯な対応をしてくださいます。
安心して預けることができます。
誤解って怖いなぁってつくづく思います。
帰り道=職場へ向かう途中、
暑い日差しの中、ひとり、「やった、戻ってきた!M3!」とにやにやしてしまいました。
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by kasime | 2007-09-10 22:42 | フォトメンテナンスヤスダ | Trackback | Comments(0)