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いのちの食べかた
いのちの食べかた_a0281778_1943257.jpg

M6 Hektor7.3cm f1.9

いのちの食べかた~OUR DAILY BREAD~を見た。

絶句度 ★★★★★
衝撃度 ★★★★★
溜息度 ★★★★★
淡々度 ★★★★★
事実度 ★★★★★

擬人化 ゼロ
物質化 ★★★★★

映画度 ゼロ

台詞、音楽、演出(多分) ゼロ

牛の悲鳴、豚の悲鳴、鶏の鳴き声、農薬散布の機械の音、一杯。

労働者同士の会話が少々。

真実度 不明

凄まじい経済的支配(つまり企業体)によって作られた、
「食料生産『収容所』」を見た。

「屠殺」とかきれいな言葉で言えない。
完全に「裂いて」いる。「捌いて」いる。
完璧なまでに。

良い映画とも言えない。
見て良かったとも言えない。
見た方が良いとも言えない。

ただ、こういう映像があるということ。






「白い作業着」を着た労働者たちが作業しているのを見ると、
生き物を殺しているが、食料を生産している。
そう言う意味では、
アウシュヴィッツにいたヨーゼフ・メンゲレとは全く違うけれど、
「死の天使」に見える。

映画"THE COVE"を見た後だけに、退廃的な気持ちで一杯になった。
イルカ保護の人たちは明らかに優しい。
やっぱり、優しい人々、良い人々が「おかしくなってしまう」のだと思う。

「コーブ」は結構おもしろおかしく作られていて、
よく言われている様に、
"007"のモノマネ映画で、盗撮モノで、
「イルカ原理主義」によって視野狭窄に苛まされている人々が
人をバカにするために作った「娯楽映画」だ。
人を信じてはいけません、イルカが正しいのですと。

輸出禁止の軍事用(ほんとか?)「サーモグラフィカメラ」を使ったり、
ハリウッドから岩に似せた隠しカメラ装置を作ってもらったり。
これを「協力を得られた」という。

夜、人気がいなくなった頃を見計らって、
隠しカメラを設置しに、立ち入り禁止のネットを切断して、
「侵入」(「進」入と訳されていた。)する。

「人が来た、隠れろ!」

「ラジャー!」

イルカを擬人化し、自分の今までの行いを懺悔する娯楽映画。
イルカ漁を見て、しくしく泣く。

イルカを守りに来るが、結果、人を傷つける。
憎しみと憎悪で。
「イルカ各」?は認めるが、「人格」は認めない。
そんな茶番劇を一生懸命演じ、悲しんで、楽しんでいる。

そう言う意味で「コーブ」は★5個で面白い。
見ていて、不満、笑えること、一杯あったけれど。
アカデミー賞を取ったこともわかる気がする。
そう、盗撮だから危険もあるよ。うん。そんな感じ。

しかし、「いのちの食べかた」は★つけられない。絶句。
これはアカデミーとか出したら大変なことになっちゃう。
経済界からの圧力で監督に危険が出ちゃう。
でも、工場に許可を得て撮っているから、かなりキビシイ現実。

また、これは映画ではなくて映像だけを流す。
ナレーション無し。文字も無し。

淡々と生産していくのみ。

牛を屠殺する場面が淡々と流れる。

原発事故現場で働くような出で立ちで、
淡々と農薬を撒いて、淡々と収穫する。

ブルドーザーのような機械がオリーブの木を挟んだかと思うと、
オリーブの木が一気に振動し、一気にオリーブの実が落ちて来る。
落ちて来た実を今度は掃除機の親玉のようなブルドーザーでかき込んで行く。

マスの養殖場では、ポンプで水とマスを一気に吸い上げて行き、
そのまま、工場のラインに乗せて一気にかっ捌く。
掃除機のような吸引機で血と内蔵を吸引。

鶏を押し込めている養鶏場では、
やはりグルングルンと腕の長い掃除機が、
円を描きながら鶏を一気に巻き上げて行く。
その後、首を切るのだけれど、切りきれなかった鶏は、
流れ作業の中で座っている作業員がぴっと切る。
「用水路」は「血」しか流れていない。

豚は細い道を追い立てられてそのまま鉄製の「死の箱」へ。
ゴロンと出て来ると死んでいる。
逆さまに吊り上げられ、
腹をチェーンソウで一気に切り開くとどっと内蔵が出て来る。
思わず、咳き込んで目を背けた。

涙が出た。

悲しみでも恐怖でもなく・・・。

そう、「気持ち悪い」と思った。それで涙が出た。

牛を追い立て頭を出させて、額に電気ショックをトンと一撃。
押し込まれ、額を狙われると牛は激しく嫌がる。
それでも、冷静に、トン、ドサ、ゴロン。出血はない。

吊り上げられ流れて行くと心臓の辺りを一突き。
大量の血飛沫を屠殺者は浴びる。

牛と言うモノが皮を剥がされて行く。
パプリカと言うモノが箱に入れられて行く。

自分で知らぬ間に順序をつけていた。
牛、豚、鶏、野菜と。
イルカの保護と同じだ。

牛、豚、共に、交尾を無理強いさせられる。
いや、「交配」させられる。
メスを柵に固定し、鎖で繋がれたオスを後ろに「置く」のだけれど、
オスが嫌がっても、元の場所に戻される。
交尾する瞬間に突き放され、精子だけ採取。

産まされ、
育たされ、
屠殺され、
食べられる。

いただきます。

ヒトは食べられないで良かったと思わざるを得ない。
平等に考えるのなら、ヒトも屠殺されねばならない。

働いている人々は普通の労働者。
ビジネスマンと言う違和感があるかも知れないけれど、勤労者。

私は知っているけれど、見ようとしなかった。
それを見られたのは有り難い。

これ、真面目な人が見るとちょっと食べられなくなるモノが出そう。
by kasime | 2011-06-17 22:41 | つぶやき | Trackback | Comments(0)
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