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日暮れから宵の口まで。
今日は日暮れから湿地帯へ。

洗濯を終えて、M5とSummilux35mmを持って、
まだ少し明るい16時半に出た。
400でf2.8の1/60ぐらい。
ぽちぽち撮りながら歩き続ける。
ついこの間まで工事中だったのに、
既にマンションが建っていた。
だれも入居していない新築マンションは異様なまでの暗さを感じる。
異質な物。

土地をかなり削ったみたいでコンクリートの壁が出来ていて、
そこの上部から少しだけ出来上がったばかりのマンションが見える。
不思議な光景。
パチリ。

湿地帯に出るまでに一本撮ってしまった。
今日は湿地帯周辺の道を撮った。
M5の露出計はSSは1.4開放で1/4を指していたけれど、1/4は自信がないので1/8で。
暗い所は写らなくてもいい。

このレンズ、前回ドンと開放で周辺が落ちることを知ったので夜にはいいかも知れない

明るい夜はおかしい。

外灯がとても明るく感じた。
暗がりにやっと光を見つけるとそれは外灯。
光を求めて寄って行く自分は虫か蛾か。
そのそばで1/8~1/15を切る。
絶対に手ぶれてるな。これは。

ふと振り返ると幹線道路沿いのお店、パチンコ屋さんの電灯が手前の湿地帯と何とも対照的。

暗い湿地帯が今の現実世界だとしたら、
幹線道路沿いは
まさにジェームズ・ヒルトンの「失われた地平線」が言う、シャングリラか。
するとその先に立っている高層マンション、デパート群はカラカルか。

しかし、もう少し歩き湿地帯に入り込んで行くとその感覚を失った。

薄暗い。
月明かりを感じる。
空を見上げると、月は満月ではない。欠けている。
群青色の空。
明るい。
これがいつも日中に来ている、湿地帯?と感じられた。
全く異質な世界。非現実的。しかしこれが現実なのに。

黒い。

失われた地平線上には幹線道路沿いのぎらついた外灯が目につく。

その灯りが、湿地帯に存在しているものを黒く浮かび上がらせている。
これがここの特徴かも知れない。

自然を作っているがための闇と、
その向こうには対照的な不自然なまでの明るさ。

如何に自分が不自然な灯りの中で生きていたか実感する。
だれもいない湿地帯。

と思って撮っていると、砂利道に止めてあった車がエンジンを始動させ去って行く。
ヘッドライトがとても明るく感じ、ブレーキランプは普段見るより赤い。
ヘッドライトの先には私には見えない物が映し出され急激に現実に引き戻される。

宵の口の空にシルエットになった、木々を撮る。
もう、SSは1/8〜1/15以外切らない。
というか、切れない。
1/4を切ると明らかに手ぶれる感じがした。

遠くにイルミネーションが見えてきた。
小さいそのイルミネーションは湿地帯の暗闇の中でひときわ色味が際立っていた。

井戸のそばへ。
このイルミネーションは手作り。

パチリ。

更に反対側を見るとやはり東葉高速鉄道の高架が見え、
その先にはやはり大型店舗の外灯が煌煌と光っている。

闇が段々迫ってきたのを肌で感じる。
暗がりが肌に刺さって来る。

もうカウンターが見えない。
何枚目かわからない。

でも不思議なことに足下は良く見えるのだ。
空を見上げるとやはり予想より明るい。
月明かりか。

遠くに見える高層マンション、隣駅前ビル群を背景に撮りながら、
歩いていると、巻き上げるときに若干の重みを感じた。
終わりか。よくよくこらして見てみる。30コマ目だった。

巻き上げていると、目に光が入ってきた。
歩いて行く先の方からライトがチラチラと光っている。
車が砂利道を走っているため光軸が上がったり下がったりするためだ。

ヘッドライトが足下の砂利を照らす。
見るとクレーターのようになっている砂利道の水たまりが見える。
幻想的でもあった。

ああ、もう1本フィルムを持ってくれば良かった。

巻き上げ、ライカを鞄にしまう。
寒い。

暗がりの湿地帯を歩いているとここは本当にいつか蛍も飛ぶかも知れないと、
冬なのに蛍のことを考えていた。

日暮れから宵の口まで。_a0281778_22151870.jpg

M5 Summilux35mm f1.4 (TX)
by kasime | 2009-12-27 19:12 | 湿地帯 | Trackback | Comments(0)
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