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危ないお店
今日はお休みだったので、友人とお昼を食べたあと、

その足で、早田さんのところへ。→何故に行く?笑
すこーし、Lマウントレンズ見たかったので・・・
が、大変なお店であることが判明しました。笑

以下長いですよー。笑


「こんにちはー」と顔を出すと、
早田さん、仕事机から顔をあげて、「おっ、どうよ、M2は?」
と早速聞かれる。
「いやー、最高っす。」
「おっ、よかったー。」と微笑んで、カメラの部品だと思うが、
全然わからない部品を直している。笑

面白いよなぁ、このお店。
見たこともないようなカメラがあって。
そして、すごい、誘惑に駆られて。
ので、全く癒されないですが・・・笑
ショウケースにSummarが一本見えたので、
「あのう、Summarはどうですか?」と聞くと
「Summar?すごい、ぐるんぐるんになるよー」
「あるよー、すんごいのが。」
え?すんごいの?
と、私が見ていたものとは離れたところにあった、
値札の付いていない一本をショウケースから出す。
メチャクチャ、綺麗なSummarが置いてあって、
鏡胴からレンズまでぴかぴか。
1930年代のレンズなのに。
「うはー。これはあり得ないです!」
と、言うと、
早田さん、「だろう?これはねぇ、あり得ないね。」と、笑っている。
「こういうのも、時々あるんだよねー。ふふふ。」とにやり。

最初私が見ていた方もレンズはきれい。
だが、
2万も違う・・・。5万と7万。しかし、どちらにしてもちと高い。
5万の方はピントの無限ロックのボタンが無かったので、
早田さん、「あ、これ、ついてねーや」と、
言って、そのSummarを持って、机に向かってしまう。笑
話しながら、ふと、振り返ると、
もう無限ロックボタン(?)を付けて、ショウケースに入れている。笑
「まぁ、Summarは、趣味レンズだから、いつかお金に余裕がある時に買えば良いよ。」
いや、買うも何も言ってませんから・・・。笑
ま、確かに、この値段は・・・
ヤスダさんの所に出している、M3の修理代に消える予定だ・・・。
「それよりも、Summitarがもっと、評価されるべきだよね〜。
Summicronのオタマジャクシみたいな物なのにね」とか。

ふと見ると、そのショウケースに、Summicron35、8枚が無い。
先日行ったときはあったのに。
どうしたんですか?と聞くと、
「あったりまえじゃん!もう、ないよー。あれは足が早いよー」満面の笑み。
「お店において、10日持たないな、あれは。」と。
「だって、Mマウントが無いときは、仕方ないと言って、Lマウント買っていった人もいるもん」
「あ、あの、30万のが・・・?」
「そう、売れちゃったよ。笑」
恐ろしい・・・。500本ぐらいしかないレンズだったかと・・。
まだ、一本残ってる。37万で・・・怯えてしまった。
「SummaronのLマウントの3.5はどうですか?」
と聞くと、
「あれも良く写るね、今無いけど」
「おいくらぐらいですか?」
「定価6万5千円。がははは。」と。笑えないって。
ちと高い・・・。
まぁ、フル整備だからなぁ。でも、買えないです・・・。

クラシックコンパクトのRollei35も、普通にゴロゴロしている。
Rollei35Sを見つけ、Sonnar40/2.8(HFT)なんて、いいなぁと思ったが、
「これ、目測ですよねー」と聞くと、
「それがねーこう言うのがあるののよ」
と、
ショウケースから、フォクトレンダーの距離計を出す。
覗かせてもらうと、メーター距離がついているリングで
二重合致ピントを合わせて、
そこで、リングで距離を示しているところを、ピントに置き換えるもの。
なるほどねー、でも、すこし擦れてるなぁ、などと思っていると、
「でねー、こういう物もあるのよ」
と、早田さんは、
隠されていたかのように、(絶対に隠してた。笑)革ケース付きの美品を
満面の笑みで取り出す。
ぐはー。キレイ。覗かせてもらったら、ブルーがかっていて、すごく視野が明るい。
必要ないのに、すげー欲しい。笑
早田さんは「それはすごいから。ほんと。曇りが全くないから。」とか言っているし。
お値段はやっぱり(あがる?)?と聞くと、
「それが、同じなんだなー」とにやり。
「早い者勝ち」わははと。
1.5・・・欲しい・・・無意味に欲しい。笑
堪えました。笑

そして、早田さんは今日はいつも以上に饒舌でした。
IXYが初めてデジカメで出て、トリノに行ったとき、900枚撮ったが、
一枚プリントして、ダメだーと大笑いしたこと。モニターで見るといいねと。
「でも、いいよねー、デジカメ。俺、欲しいもん、オートフォーカスで楽だし」
「それはここでは禁句ですよ」というと、わははと。
Panasonicのデジカメのライカレンズは全て、山形で作っていて、
ウェスト電気という会社が作っているそう。
で、ウェスト電気は更に人件費が安い、海外に下請けさせていると。
「でも、日本の技術は凄いですよ」と。

また、普段はRollei35を使っているそうで。
「ほとんど、無限。笑」と。
「おれ撮るの下手だから、ライカもダメだったねー。」
「ピントでね、つい、クセで合わせた後に前に出ちゃうみたいでダメだったね。
あと傾くクセがあるみたいだし」と笑ってる。

でね、「Rolleiの前はね」というと、後ろのケースを見て、
「うーん、ないか」と言うと、

突然、「おかーさん、コンテッサ!」と早田さん叫ぶ。笑
え?おかーさん?コンテッサ?と唖然としていると、
「あのね、在庫のある場所、奥さんしか知らないのよ」と笑っている。
この人は・・・笑
と、奥から、奥様が出てくる、(あ、ほんとに「奥」様だ。笑)
でも、気さくな奥さんだった。かわいらしい。
「もー、ちょっとは動いてよね!」と奥さん。
「まぁまぁ、いや、ははは」と苦笑いしている。
ハイと、奥さんが段ボールから、
二台、「エアークッションに包まれた物体」を出してくる。

で、「Rollei35の前はこれ使っていたの」と、
出してくれたのは・・・禁断のカメラでした・・・

ZEISS IKON CONTESSA / Tessar T 2.8/45

「これは、すんごいから。テッサぁぁぁぁぁぁぁって感じだから」どんな感じだ?笑
「Rollei35と比べちゃ、いけないですよ、
貴婦人ですから。(=コンテッサの意味らしい。)
ほんと良く写るし、露出計も入っていて、距離計も入っているし。
レンズはテッサーでしょ。もう、これ以上のカメラはない。
これ一台あれば他にカメラは要らない。ははは。
でも、結構撮るまでが面倒だから自分で使うのやめちゃったの。」

と、前蓋を開ける。所謂、蛇腹カメラ?でも、あの、幕みたいなのは見えないが。
レンズの所にピントリング、シャッターから、絞り、シャッタースピードまである。
もう、わけがわからない笑。コンパーシャッターと言っていた・・・。
知らないよそんな言葉・・・。
が、所謂、レンジファインダー。
覗いて合わせると、すっと、ピントが合う。
うはー、これいいわ。
「いいでしょう〜」とにやり。
これは、久々にライカ以外でかなり欲しいと思った。
しかも、無茶苦茶高いわけでもない。(Summarの安い方ぐらいです・・・)
でも、自分はライカがあるからいいのだ、と言い聞かせる。
が、うーむと唸っていると、
「ま、いつでも、これはあるから」と早田さんは余裕である。
「あとね、このカメラ、ウチで唯一、『キレイに写りすぎる』って
言われて返品された事あるカメラだから。」
「『こんなの、クラシックカメラじゃない』って、言ってたよ。」と大笑いしてる。
怖い、怖い店だ。危ない店だ。

いやはや、恐ろしい。カメラって怖いです。

最後にElmarのフードを買おうかと思ったが、なんだか、狭いお店が混み合ってきて、
常連さんで一杯になってきたので、帰りました。
by kasime | 2007-09-05 22:28 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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